中国北方で青空が増え、マスクと空気清浄機の販売が低迷

中国北方で青空が増え、マスクと空気清浄機の販売が低迷。

タグ:青空 マスク 空気清浄機

発信時間:2018-01-03 16:42:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 北京・天津・河北及び周辺地域では2017年の冬、青空の日数が大幅に増加した。この影響を受け、防塵マスクと空気清浄機の販売が不調で、一部のマスク取扱店は赤字覚悟で現金化を目指しているが、買い手がつかないほどだ。

 

 記者が北京の複数の薬局を取材したところ、3Mや緑盾などの防塵マスクの販売が不調だった。

 

 薬局の店員は「前年の冬であれば、防塵マスクを毎日数百個販売し、売り切れになりそうなほどだった。しかし今年の冬は、2社から大量注文があっただけで、個人の購入者は非常に少ない。保温用のコットン製のマスク、インフルエンザ防止の医療用外科マスクの販売はまずまず好調だ」と述べた。

 

 京東商城や天猫などのECサイトは以前と比べ、防塵マスクや空気清浄機の宣伝に力を入れていない。

 

 北方地区では2016年12月下旬、煙霧の天気が続いた。この期間中ECサイトでは、マスク、空気清浄機、PM2.5測定器の販売が急増した。2016年12月16−20日の間に、京東商城のマスク販売量は前年同期比380%増の1500万個以上、空気清浄機は210%増の11万台になり、PM2.5測定器は105%増となった。

 

 京東商城と天猫は本記事掲載前まで、2017年12月の空気清浄機及びマスクの販売データを発表していない。どちらのトップページを見ても、空気清浄機の宣伝は少ない。

 

 北京・天津・河北及び周辺地域では、2017年の冬に大気品質が大幅に改善された。中国環境保護部のデータによると、北京・天津・河北大気汚染伝達ルート「2+26」都市のPM2.5月間平均濃度は、前年同月比で37%低下した。

 

 広州好采猫公司マーケティング責任者の程錫清氏は長年に渡り、マスクの調達・販売に従事している。程氏は中国新聞網のインタビューに応じた際に「当社の一般用マスクの多くは北方地区に販売されており、販売量は気象条件による大きな影響を受ける。昨年と比べると、今年の販売量は50%以上も減少している」と話した。

 

 「多くの取扱店は今夏、冬の販売に備え防塵マスクの大量の在庫を確保したが、需要が激減するとは想定外だった。多くの取扱店の倉庫はマスクばかりで、金額にして数百万元の在庫を抱えている。ある取扱店の在庫量は、金額にして2000万元にも達するほどだ」

 

 「この冬、マスク取扱店は苦しい経営を強いられる。赤字覚悟で現金化を目指し、原価から20%値引きし出荷しているが、それでも買い手がつかないほどだ」

 


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月3日

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