中国の新エネルギー車市場の拡大と国産自主ブランドの勃興に従い、グローバル自動車メーカーがこれまでと態度を変え、国産ブランドとの“玉の輿”を目指している。中国市場で新しい合資の波が広がっている。
新エネルギー車分野で爆発的合資ブーム
最近、グローバル自動車メーカーが中国市場で合資することが増えている。キーワードは新エネルギー車だ。
2017年12月15日、瀋陽で、華晨汽車とルノーが新たな合資企業「華晨雷諾金杯汽車有限公司」を正式に設立した。新会社の主な業務は、小型乗用車と新エネルギー車分野である。
華晨とルノーの組み合わせ以外にも、グローバル自動車メーカーと中国国内自動車メーカーが新エネルギー車の合資企業を新設するケースは少なくない。たとえば、早くは2010年、ダイムラーはBYDと合資会社「騰勢汽車公司」を設立している。同社はEV(純電気自動車)の生産を主要業務としている。
過ぎ去ったばかりの2017年には、同様のケースが数多く発生している。
安徽江淮汽車集団股份有限公司とフォルクスワーゲンは2017年6月1日、ベルリンで、合資企業の設立に合意している。同日、北京汽車集団有限公司は提携先のダイムラーと枠組み協約に合意した。両社は中国での新エネルギー車分野の投資を通じ、さらなる戦略的提携を加速させるとしている。