富裕層に人気の金融資産4種類
ここ10年、中国で個人の資産配分に占める割合が最も顕著に増加したのが、銀行の資産運用商品だ。中国で最大規模の財産管理商品である資産運用商品は17年10月末の時点で、28兆4500億元(約483兆6500億円)規模になっている。
資本市場の商品は現在、中国の個人の資産配分において、現金・貯金、投資性不動産に次いで3番目の規模となっている。資本市場の商品には、個人で所有する株式、非上場株を取引する店頭市場「新三板」、債券、公募ファンドなどが含まれる。投資家は公募ファンドや証券、プライベート・エクイティーなどの商品を通して、国内の資本市場に投資することができる。17年11月末の時点で、プライベート・エクイティー資産は計11兆4100億元(約194兆円)、証券・私募は3兆元(約54兆円)規模に達している。
中国の個人の資産配分において、海外投資も新たな選択肢となっている。同分野は、リスクを分散させたり、収益の安定性を強化したりする点で、一定の役割を果たすと同時に、海外市場には、投資可能な地域や資産の種類などの豊富な選択肢があり、投資者は一層多元化した収益源を確保することができる。
中国の個人の資産配分において、その他の国内投資も新たな選択肢となっている。16年、中国市場で登場したプライベート・エクイティーの額は8000億元(約13兆6000億円)を超えた。この数字は06年の5.7倍で、急速な増加となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月7日