北京の大気が持続的に好転する伴い、冬の人気商品だった空気清浄機が売れなくなっている。人々は家の空気をきれいにするため時々使うものの、使用頻度は明らかに減少している。「北京晨報」の記者が家電売場を取材したところ、今冬は空気清浄機の販売数が明らかに減っていることが分かった。品切れ続出だった例年にくらべ、この1カ月は数台も売れない状況にある。
孔さん(女性)の娘は小学2年生だ。1年生のとき、両親たちは「教室に空気清浄機を置くべきか」をウィチャットで議論していた。しかし期末になるころには、この議論は「持ち越し」になった。昨年10月末、父母たちはこれまでの経験から、暖房の季節がやってくれば頻繁に重度大気汚染日になると考え、再び空気清浄機の購入について相談するようになった。今回、全ての父母が購入に同意し、価格とブランドも決めた。ところが大気状況は、これまでと全く異なっていた。PM2.5は数か月連続で最低記録を更新。父母たちの心にためらいが生じるようになった。
孔さんは取材に対し、「父母たちは、大気汚染がかなり改善されたので様子を見ようという気になっている。空気清浄機を設置して窓を閉めた場合、たくさん生徒のいるクラスの中に風邪を引く子が出たら、感染の危険性が高まって子供たちに良くない。昨年から新年にかけて大気の状態は確実に良くなっている。空気清浄機を置く必要はそれほどないように思える」と話す。