2015年5月に上海市委員会・市政府は、「グローバルな影響力を持つ科学技術イノベーションセンターの建設加速に関する意見」を発表した。
王思政・巡視員は、「上海の国際金融センター建設と、グローバルな影響力を持つ科学技術イノベーションセンターの建設は、国家戦略だ」とみる。中国の経済・社会の急速な発展に伴い、経済成長もモデル転換の段階に差し掛かった。これまでの発展は多くが生産要素に依存したものだったが、中国が世界の強国となるには、必ず「屋台骨」が必要となる。上海は社会主義現代化を掲げる国際的大都市として、生産要素主導型からイノベーション主導型へのモデル転換と発展を、先陣を切って実現しリードする必要がある。現段階では、科学技術イノベーションセンター拡張の意義は大きい、としている。
上海市の時光輝・副市長は、「ここ数年の努力を通じて、上海の科学技術イノベーションセンター建設はひとまずの成果を上げた」と指摘。「上海は、イノベーション主導型発展を進めるなかで新たなブレークスルーを実現するとともに、卓越したグローバル都市の建設、社会主義現代化を掲げる国際的大都市の建設に一段と力を入れていく方針だ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年1月9日