国際連合工業開発機関(UNIDO)のレポートによると、中国は国連産業分類のうち全ての工業部門を持つ世界唯一の国で、世界で最も整ったサプライチェーンを持っている。この整った産業体系は、様々な労働者に多様な就業ポストを提供してきたが、時代の発展に伴い、製造業がミドル・ハイエンドに向かう流れがすでに出来上がっている。
レポートは、ミドル・ハイエンド産業の急速な発展が就業に及ぼすプラスの効果が目立つと指摘。2006年から2015年にかけて中国のハイテク産業従事者は次第に増え、2006年の744万人が2015年には1354万人と、年平均6.8%増加した。ハイテク産業従事者の数は、各産業の就業者数の伸びを大幅に上回っている。
レポートのメイン執筆者、対外経済貿易大学公共管理学院教授の李長安氏は、ハイテク産業の就業構造が着実に最適化され、企業社員に占める研究人材の割合が徐々に増えていると分析した。