経済参考報が中国工業・情報化部など複数のルートから得た情報によると、中国は2018−20年に「『インターネット+先進製造業』の深化によるインダストリアル・インターネットの発展に関する指導意見」などの指導文書に基づき、インダストリアル・インターネットの建設・発展・応用の推進を加速することになった。
中国は2018年より工業企業イントラネットの改造とアップグレードの推進を踏まえた上で、産業分野内でIPv6、狭帯域IoT(NB-IoT)、ソフトウェア定義型ネットワーク(SND)、5Gなどの先進技術を徐々に配置し、成熟したインダストリアル・インターネット応用・生産体制を構築する。
中国工業・情報化部によると、中国のインダストリアル・インターネット体制は2020年までに初歩的に形成され、業界と分野を跨ぎ企業のデジタル化・ネット化・スマート化生産をサポートする企業級プラットフォームが10ほど建設される見通しだ。中国は2020年までにインダストリアル・インターネットの発展推進の契機を利用し、特定の業界やシーン向けの産業アプリを30万件作成し、企業30万社によるインダストリアル・インターネットプラットフォームを使った研究開発・デザイン、生産・製造、運営・管理などの業務の展開を促す。これによりインダストリアル・インターネットプラットフォームの産業モデルチェンジ・アップグレードに対する基礎的な支援効果が初歩的に顕在化する。
中国はまず自動車、航空・宇宙、石油化工、機械製造、電子部品などの企業に対して、インターネットアップグレード及び技術応用を促す。同時にNC工作機械、産業用ロボット、大型動力装置などの重要分野をめぐり、スマート制御、スマートセンシング、産業級チップ、インターネット通信モジュールの集積と革新を実現する。これにより企業のネット接続、計算、改善の機能を持つ新型スマート設備及びスマート生産フローの形成を促す。業界内では、インダストリアル・インターネット技術がスムーズに応用されれば、上述した産業はスマート化生産時代に順調に突入するとされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月20日