中国自動車市場は3%という小幅成長で、2017年を締めくくった。これとは対照的に、新エネ車の通年の販売台数は前年比53.3%増の77万7000台となった。新エネ車の時代が私たちに一気に近づこうとしている。
2017年には国内新エネ車保有台数が安定増を維持し、充電スポットの建設も急激に拡大した。
中国電気自動車(EV)充電インフラ促進連盟が発表した情報によると、2017年末までに同連盟のメンバーが報告した公共充電スポットは21万3903カ所。通年の公共充電スポット新設数は7万2649カ所(月平均で約6054カ所)で、増加率は51%に達した。
またEV購入で設置された個人用充電スポットは計23万1820カ所。同連盟の統計データによると、新エネ車保有台数は172万9000台となっているため、充電スポットの数は約3.8台に1カ所となっている。
自動車業界の関係者は2018年を、中国新エネ車発展の重要な時期と判断しており、生産・販売台数が100万台を突破する見通しだ。
新年早々、人気新エネ車メーカーが発展計画を発表した。北汽新エネは「新型EC+新型EX」により「国民車」の組み合わせを形成し、3・4級市場での普及に取り組むと宣言した。またバッテリー交換版、レンタル板、ネット予約版、物流専用車両などのラインナップで、専用車市場に進出するという。比亜迪は「王朝車種」の全面的な更新を迎える。「宋DM」は王朝シリーズの重要な車種だが、スマートネット接続などの改善を行う。上汽集団は2018−20年に、EVスポーツセダン「栄威光之翼」を含む10以上の自主ブランド新車を発表する。ミニバン、SUV、セダン、RV、新エネ車など多くのニッチ分野をカバーする。長安汽車は2025年までに新エネ車24車種を発売し、販売台数は400万台を見込んでいる。
世界のEV化の発展に伴い、多くの合弁ブランド、輸入車メーカー、高級メーカーが経営方針を変え、中国新エネ市場に進出している。2018年第1四半期だけでも、BMW、VW、合弁ブランドの長安フォードなどの新エネ車が発売される。
国家補助政策が終了に向かい、新エネ車産業は今年、政府駆動型から市場駆動型へと徐々にモデルチェンジする。この市場において、新エネ産業はエネルギーや技術などの分野からの圧力と課題、それから新しいビジネスモデルと新たな発想による衝撃と変革を迎える。特に中国の充電スポットの建設はまだ遅れており、2020年までに480万カ所設置し、車との比率を1対1にするという目標達成には程遠い。
新エネ車産業が今年、いかに前進を加速するかに要注目だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月20日