ドイツとフランスの中央銀行が人民元を外貨準備に組み入れるという情報が最近、国際社会で「ビッグニュース」になっている。これは中国の世界経済における重要な地位を再び示した。業界関係者は、人民元の準備通貨としての地位が徐々に認められ、すでに60以上の国と地域が人民元を外貨準備に組み入れており、人民元は世界の外貨準備の新たな「寵児」になろうとしていると指摘した。国際市場では今後、人民元・ドル・ユーロの「鼎立」が形成される可能性がある。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)のアンドレアス・ドンブレット理事はこのほど香港で、欧州中央銀行が昨年6月に5億ユーロ相当の人民元を外貨準備に組み入れることを発表したことに続き、ドイツ中央銀行も昨年の段階で人民元資産を外貨準備に組み入れることを決定したと述べた。
ドイツ中央銀行がこの情報を発表した同日、フランス中央銀行も外貨準備多元化の一環として、人民元資産をすでに保有していると発表した。両国の中央銀行はその具体的な額を明らかにしていないが、人民元を外貨準備に組み入れることは現在、欧州各国の中央銀行の「ブーム」になっている。ドンブレット理事は「人民元が中央銀行の外貨準備に組み入れられるケースが増えている。欧州の中央銀行だけではなく、アジアの一部の中央銀行も含まれる」と話した。
仏レゼコー紙によると、スイス中央銀行は報告書の中で、人民元は外貨準備多元化の選択肢の一つと表明した。ロイター通信によると、スペイン中央銀行は人民元投資を検討中だ。ベルギー中央銀行は、2億ユーロ相当の人民元を購入したと発表した。スロバキア中央銀行も、人民元を購入済みと表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月22日