米国IFI CLAIMSパテントサービスがこのほど発表した報告によると、2017年に中国人発明者が獲得した米国特許は総計1万1241件にのぼり、2016年に比べて28%増加した。中国はこれで、米国特許の獲得数が多い5カ国に初めて名を連ねた。
また国連の昨年末の報告によると、2016年に中国が受理した特許出願件数は、米国と日本、韓国、欧州特許庁の総和を超え、中国の特許出願件数の増加は世界の出願件数の増加の98%を占めた。中国は、世界の革新とブランドのリーダーとなりつつある。
特許出願で世界をリード
米ブルームバーグ社の報道によると、ここ10年足らずで、中国企業が米国で獲得した特許件数は10倍に増加した。世界第二のエコノミーである中国はモデル転換に取り組み続けており、シリコンバレーの工場から研究拠点への転身をはかっている。
先端技術の代表である特許は近年、中国の自主革新重大プロジェクトや重大成果で際立った役割を果たしている。中国の発明特許出願件数は、6年連続で世界一となり、中国の革新の国際的な影響力を日増しに高めている。
国連の世界知的所有権機関(WIPO)が昨年12月に発表した「世界知的財産権指標」によると、2016年に中国の国家知識産権局が受理した特許出願件数は再び過去最高を更新し、130万件に達し、他国をはるかに上回っている。中国の出願件数の力強い伸びに促され、世界の特許出願総数に占めるアジア地域全体の割合は2006年の49.7%から2016年には64.6%に拡大している。
「中国の特許出願件数はさらに増加し、革新分野での世界の競争において中国はそのポジションをいっそう揺るぎないものとしている」。ドイツ紙『ハンデルスブラット』も、欧州特許庁の特許出願件数トップ20カ国のうち、中国の出願件数は最も力強い伸びを見せている。中国の科学技術発展の影響はここからもうかがえる。