市場に合わせるのは第一歩にすぎない。技術面の優越感から脱却し、消費者のニーズを深く理解し、既存の市場での優位性を利用して、本当に中国に合った商品を作り出すこと、こうした掘り下げた思考の転換をはかることはより大きく困難な課題だといえる。
10年ほど前、ノキアが携帯電話市場のトップに君臨し、ノキアは市場シェアで1%にも満たないアップルなど歯牙にもかけなかった。その後の3年間に、栄枯盛衰の物語が演じられ、アップルは携帯電話の定義を新しくし、新たな覇者としてトップの座を奪い取った。
後から来た波が前の波を押し流していく。これは情報技術(IT)産業の発展における必然的な流れだといえる。消費者に未練はなく、自分たちのことを一番わかってくれる人を選ぶだけだ。アップルに残された時間はもうそれほど多くない。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月29日