北京市旅遊発展委員会はこのほど『南極など生態系の脆弱な地域への旅行活動の管理に関する通知』を発表した。旅行代理店に対し、こうした地域へ旅行する場合は30日前までに、全国旅遊監督管理サービス・プラットフォームにツアー参加人数や旅程、ルートなどの情報を正確に届け出るよう指示した。
また、ツアーによって環境や生態系が損なわれることがないよう対策を講じるものとし、生態系を著しく損なうようなことがあれば、速やかに駐在機関や市の観光委員会に報告しなければならないとした。
ツアー参加者に事前に配られる南極ツアーハンドブックは、環境保全に関する規定や注意事項が30項目あまり記載されるなど、これまでにないほど厳しい内容となっている。
例えば、◇南極大陸に上陸する際は、衣服やポケットからうっかり物を落とさないよう、クリーナーで吸い取るなどボディチェックを行うこと、◇消毒済みの特製の靴に履き替えること、◇みだりにゴミを捨ててはならない、◇南極の動植物や人工物を持ち帰ってはならない、◇鳥やアザラシに餌を与えたり、触ったり、近づいたり、撮影したりしてはならない――などとなっている。