北京青年報によると、今冬に入ってから南極ツアーがブームとなっている。統計によると、南極を訪れる中国人観光客は2008年は100人にも満たなかったのが、2016年には3944人と40倍近く増加。アリババグループ傘下で旅行サイトを運営する「飛猪」の南極ツアーには、今年の1月中旬だけで2000人もの中国人観光客が北京、上海、香港から参加、クルーズ船をチャーターして南極を訪れたという。2018年に南極を訪れる中国人観光客は、米国に次いで2番目に多くなる見込みだ。
飛猪の担当者は次のように紹介する。「南極は気温が低く、自浄作用が劣るため、バナナの皮が分解されるまでに180年かかりますが、人間の排泄物に至ってはさらに長い時間を要します。南極の中山ステーションでは、トイレで用を足し終わったら、水で流すのではなく火で燃やします。焼却した排泄物を梱包して、国内に持ち帰るのですが、こうすることで人間が南極の環境を破壊するのを極力軽減することにつながります。南極を訪れる観光客はクルーズ船で用を足しますが、この場合、焼却はしませんが、分解処理機で厳重に処理します」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月5日