人民銀:2018年も「穏健中立」の金融政策を維持 9つの課題を明確に

人民銀:2018年も「穏健中立」の金融政策を維持 9つの課題を明確に。

タグ:中国金融

発信時間:2018-02-07 14:50:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2018年の中国人民銀行(中央銀行)年次工作会議が2月5日~6日午前、北京で開催された。

 

 会議では、今年も「穏中求進」(安定を維持した上で前進する)基本方針を堅持する方針が示された。その上で、◇新たな発展理念を貫徹し、中国の経済・社会の主なひずみや変化に注意する、◇質の高い発展をめざすという要求に基づき、供給側の構造改革を主軸に据え、安定成長推進、改革促進、構造調整、民生改善、リスク防止に全面的に取り組む、◇健全な金融政策とマクロ・プルーデンス政策の2本柱から成る調整の枠組みを整備し、穏健で中立的な金融政策を維持する、◇重大な金融リスクの防止・解消という難題に取り組み、金融分野の改革開放と発展を推進強化し、金融の実体経済に対する寄与を促進するーーとの方針も示された。

 

 会議では、2018年の主要課題として、次のことが提起された。

 

 1、穏健で中立的な金融政策を維持する。多様な金融政策ツールを総合的に運用し、銀行システムの流動性を合理的かつ安定的に維持し、信用貸付と社会融資規模を適切に拡大する。供給側の構造改革に対する支援を一段と強化し、国民経済の重点分野と脆弱分野に対する支援を強化するよう金融機関を誘導する。軍民融合の発展、農村の振興など国家戦略の金融サービスにしっかり取り組み、貧困地域への適切な金融支援を強化する。

 

 2、適切に金融リスクの防止・解消に努める。金融リスクの研究評価と重点分野のリスク防止を強化し、金融リスクに対する監視、評価、早期警戒などのシステムを整備する。マクロ・プルーデンス政策の枠組み整備を一段と進め、シャドーバンク、不動産金融などのマクロ・プルーデンス管理を強化する。

 

 3、重要分野とカギとなる部分の金融改革を着実に推進する。金利の市場化改革を推進し、金利コリドーの導入を模索し、金利の調整能力を強化する。市場の為替レート決定力を強め、人民元相場が合理的かつ均衡の取れた水準で概ね安定するよう維持する。金融インフラに対する統一的な管理監督と相互接続を強化する。

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