中国広核集団(中広核)と戦略的パートナーであるフランス電力公社(EDF)が、英国のヒンクリーポイントC原子力発電所の建設をめぐり、英国政府と取決めを調印して以降、建設に関する各種作業が順序よく進んでいる。
2015年10月、中広核とフランス電力公社は「英国原子力プロジェクト投資協定」を締結。2016年9月に中広核、英政府、フランス電力公社が、ヒンクリーC原子力発電プロジェクト最終投資協定など英国での新築原子力発電プロジェクト一括協力協定を結び、英原子力発電プロジェクトが実質的に始動した。
協定によると、中広核は、ヒンクリーCプロジェクト(HPC)とサイズウェルCプロジェクト(SZC)の建設に資本参加し、ブラッドウェルBプロジェクト(BRB)を支配株主として建設する。また、中国が自主開発した第三世代原子力発電技術「華竜一号」の英国での汎用設計審査(GDA)が行われている。華竜一号がGDAに通過後、BRBプロジェクトの建設が進められ、中国の自主開発した原子力発電技術が初めて西側先進国で利用されることになった。英原子力発電プロジェクトは、中国が英国及び欧州で手がける最大の投資プロジェクトで、「中英協力黄金時代を開く旗艦プロジェクト」と称されている。