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高度成長期を迎える中国の産業インターネット。
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「2018年は産業インターネット（インダストリアル・インターネット）の本格的な実施元年になる」――中国情報通信研究院、工業インターネット産業連盟の共催で先ごろ、2018年産業インターネット・サミットが開かれた。この席で同連盟の理事長を兼務する同研究院の劉多院長はこう述べ、産業インターネットが高度成長期に入るなか、中国には健全な産業インターネットシステムが確立しているとの見方を示した。
同連盟の専門家の試算によると、2017年の中国産業インターネットの市場規模は約5700億元、2017年～2019年の年平均成長率は約18%で、2020年には1兆元規模に上る見通しだという。
中国工業情報化部（工信部）情報通信管理局の劉傑副局長によると、中国の産業インターネット関連のプラットフォームの構築が盛んで、設備や自動化、工業ソフト、情報技術、製造業などを手がける企業がそれぞれ異なった分野からプラットフォームの構築を積極的に支援してきた。これまでに30以上の産業インターネットのプラットフォームが構築された。
プラットフォームを有する航空・宇宙、設備製造、情報電子、冶金、石油化学などの分野の企業は、技術の向上に注力し、サプライチェーンの連携などの面で応用のイノベーションを図り、産業インターネットのグレードアップに貢献した。
中でも、家電大手のハイアール（海爾）集団のコスモプラット（COSMO Plat）は本格的な産業インターネットと好評だ。同社の周雲傑総裁は、「2017年のコスモプラットの取引額は3113億元、注文件数は4116万件に達し、世界最大規模のカスタマイズ受注プラットフォームに成長した」と説明する。
その上で、「このプラットフォームは単純な売買システムもではなく、企業のモデル転換・グレードアップを反映するものだ。我々が生産ラインでつくる製品の51%は顧客からのカスタマイズ発注によるもので、完成品は工場から直接顧客に配送しており、受注サイクルは50%短縮した」と述べた。
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