中国では、スマートホームは昨年以降、産業界の注目のまととなっている。第19回党大会の報告では、「中国社会の主な矛盾は、国民の日増しに拡大するすばらしい生活の需要と、不均衡・不十分な発展の間の矛盾となっている」と指摘された。IoT技術の発展と成熟に伴い、スマートフォン(スマホ)とスマート化デバイスの連動が広がっている。スマホで家庭内の生活を操作する需要が徐々に拡大している。スマートホーム製品が近年相次いで登場し、スマート家電、スマート防犯、スマート照明、スマートカーテン、スマートキー、スマート音響などのニッチ分野が生まれている。スマートホーム市場のボリュームゾーンは、豪邸や高級住宅の所有者から、富裕層や一般的な会社員に移り変わっている。
スマートホームへの注目度の向上、スマートホーム市場規模の拡大に伴い、スマートホーム製品が急成長している。前瞻産業研究院の「中国スマートホームデバイス業界の市場の将来性及び投資報告書」のデータによると、スマートホーム業界はスタートが遅れたが、市場の需要は大きい。中国の市場規模は、2018年は1800億元、2020年には3576億元に達する見通しだ。アナリストは、世界スマートホーム市場規模は2021年に5000億元以上の規模に達すると予想した。