デジタル技術、都市部・農村部の格差を縮小

デジタル技術、都市部・農村部の格差を縮小。

タグ:デジタル技術 都市部・農村部 格差 縮小

発信時間:2018-02-27 16:05:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 アリババは21日、中国人の今年の新しい年越し習慣に関する報告書を発表した。「淘宝」の農村地域年越し用品データによると、全国の農村のうち、個性的な自分らしさを求める消費が最も全面的だったのは河南省だ。河南省の農家の買い物かごには、流行中のスマートロボット、スマートスピーカー、ドローンなど「都市部住民の玩具」の他に、個性的な刀削麺ロボット、スマートベッド、温水洗浄便座などの科学技術製品が含まれた。次に、最も「飛行」を好むのは雲南省の農家だ。彼らは全国の農村部で最もドローン購入を好む。しかも農薬散布機ではなく、旅行中の撮影用だ。彼らが購入したドローンの9割が、空撮用のドローンだった。

 

 衣食住・旅行・娯楽関連のデータを見ると、中国人の消費及び文化・娯楽の変化が分かり、かつモバイルネットワークが空気のように私たちの身近に浸透し、便利でスピーディーで不可欠な生活インフラになっていることも分かる。

 

 新しい年越し習慣によると、消費アップグレードは1級都市から多くの農村部に浸透している。新しい年越し習慣が示しているのは農村部の消費アップグレードだけではない。モバイルネットワークとデジタル科学技術が、消費アップグレードと農村部の振興を促していることに最大の意義がある。特に経済水準の向上後、中国経済の都市部・農村部の二極化の溝が、デジタル科学技術のブームによって埋められつつある。「インターネット要素」は、農村部の姿と人々の観念を変えている。

 

 いわゆる都市部・農村部の二極化経済構造とは通常、社会化生産を主な特徴とする都市経済と、小規模農家の生産を主な特徴とする農村経済が共存する社会構造を指す。中国には主に、都市経済が現代的な大規模工業生産を中心とし、農村経済が典型的な小規模農家経済を中心とする特徴がある。都市部では道路・通信・衛生・教育などのインフラが発展し、農村部は発展が遅れている。都市部の1人平均消費水準は農村部を上回る。都市部と比べ、農村部の方が人口が多い。

 

 開発経済学によると、全体的に見ると経済成長の利益は農村部と農家にも及ぶが、貧富の格差を改善し、二極化の溝を埋めるとは限らない。貧困人口は正確な貧困脱却の攻略戦を必要としているが、農村部の消費アップグレードはモバイルネットワークやデジタル科学技術などを必要としている。モバイルネットワークとデジタル科学技術は、EC、物流、高速鉄道、グローバル化などの万物を結びつけ、二極化の溝を埋める。都市部・農村部一体化が、形成されつつある。モノや情報の格差が縮小する。

 

 今年の農村部の淘宝春節データによると、北西部の青海省ではリンゴの消費額が前年同期より8倍以上も増加した。牛と羊の産地として知られる内蒙古では、水産物の消費額が5倍弱も増えた。チリのサクランボ、ベトナムの青マンゴー、タイのドリアは、中国の農家が最も好む外国産の年越し用品となった。チリのサクランボの注文・決済件数は、前年同期比で400%以上も増加した。

 

 農村部は情報面でも、都市部に負けていない。モバイルネットワーク、特にスマホの普及により、都市部・農村部には大きな情報格差がなくなった。皆がほぼ同じ話題(AIなど)を持てるようになった。旅行、舶来品、スマートデバイスなどの品種も都市部と農村部に同時に進出し、伝統的な年越し用品と肩を並べる新勢力になった。「動画で新年の挨拶」「年越し用品をネット通販で購入」といった新しい年越し習慣は、これらの新しいライフスタイルが人々に普遍的に受け入れられようとしており、都市部・農村部一体化の流れが強まっていることを示した。



 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月27日


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