中国の国家情報センターシェアリング経済研究センターと中国インターネット協会シェアリング経済工作委員会は27日、『中国シェアリングエコノミー発展年次報告(2018)』を共同で発表した。
中国ではモノやサービスを個人間で貸し借りするシェアリングエコノミー(共有経済)が急成長を続けている。報告書によると、2017年の中国シェアリングエコノミー市場の取引額は前年比47.2%増の4兆9205億元に上った。うち、非金融分野の取引額は前年比66.8%増の2兆941億元、シェアリングエコノミー分野の融資額は同25.7%増の約2160億元に上った。
市場構造をみると、2017年の非金融分野のシェアリングエコノミー取引額が全体に占める割合は前年の37.6%から42.6%と5ポイント上昇した一方、金融分野のシェアリングエコノミー取引額が全体に占める割合は前年の62.4%から57.4%と5ポイント低下した。
報告書は、中国のシェアリングエコノミー分野におけるイノベーションや起業は極めて大きな成果をあげ、世界的なシェアリングエコノミーのイノベーションを先導する役割を果たしていると指摘した。