政治協商会議第13期全国委員会第1回会議が3日午後3時、北京の人民大会堂で行われ、今年の中国の両会(全国人民代表大会、全国政協会議)が正式に開幕した。
世界のメディアは次々とスポットライトを中国に向け、中国の軌跡を世界が観察する「機会の窓」が再び開いている。世界は中国の両会に何を期待しているのか。世界が注目する両会の議題は何か。何と言おうと、現在の国際舞台で、中国の一挙一動には海外の視線が集まっている。
中国の声を聞くチャンス
「中国の声に耳を傾ける」。ドイツ紙「南ドイツ新聞」は、両会で聞かれる声には新たなチャンスが隠されていると指摘する。3年前に打ち出された「メイド・イン・チャイナ2025」は現在、中国の十大産業の発展を促進している。「量から質へ」。ドイツの金融系ウェブサイトは2日、中国がすでに「世界の工場」に別れを告げ、「質」の時代に入ったと論じた。
「中国の両会に今回は何を期待するか」。香港地区の「経済日報」は2日、今年の両会の見どころとして、憲法改正と政府機構改革、人事動向、経済成長目標、国防予算の5つを挙げた。
アイルランド紙「アイリッシュ・タイムズ」のベテラン記者のクリフォード・クーナン氏は、長期にわたって北京で仕事をし、すでに15回にわたって両会の報道に参加してきた。外国人記者として、第19回党大会後の中国の新たな布陣に着目し、第19回党大会の精神が今回の両会にどのように反映されるかを知りたいと考えている。
「日本経済新聞」は、中国人民代表大会は5日に開幕するが、中国政府は現在、金融機構の債務問題への監視を厳格化し、今後は各産業での生産能力過剰問題の是正がはかられ、人民元も徐々に高まっていくだろうと指摘した。