英国放送協会(BBC)は、両会は政治的に見ると、中国の特色ある政治制度を外部に示すチャンスであり、全プロセスにわたって対外開放と透明性の確保がはかられ、国内外のメディアに向けた指導者による記者会見も開かれることになると伝えた。世界は、中国がまもなく打ち出す経済政策に注目しているだけでなく、記者会見を通じた中国の姿勢表明を聞きたいと考えている。
全国政協の王国慶報道官は記者会見で、今回の政協会議の主要な議事日程を紹介し、今年は、全国政協委員と記者が直接交流できる合同取材の場「委員通路」が3回にわたって設けられると語った。シンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」は2日、全人代の年次例会では毎年、人民大会堂北大ホールの「部長通路」が注目されるが、今年の大会では初めて「代表通路」が設けられると伝えた。
中国経済に高まる期待
「中国は開放を約束している」。ドイツのニューステレビ局は2日、中国両会の最初の記者会見は満席で、中国に対する世界の関心の高まりが示されたと報道した。今年は中国の改革開放の40周年にあたる。米トランプ大統領が経済的に保護主義を主張しているのとは逆に、中国の報道官は、各問題で市場開放の保証や世界貿易の促進などを約束し、中国経済の発展持続への自信を示している。
中国の両会が発信するシグナルと動向はこれまでも、海外メディアが中国を観察するための重要な窓口となってきた。中国経済の現状はどうか、今年の中国経済は安定を保ちながらの前進をいかに実現するか、中国はいかに改革の深化の継続を通じて経済成長目標を実現しようとしているのかなどは、海外メディアの注目度が中でも高い。
シンガポール紙「聯合早報」の報道によると、中国国務院の李克強総理が5日午前に全人代開幕で行う「政府活動報告」では、慣例に従い、中国の今年の経済発展に目標が制定される。今回の報告は、改革の全面的深化と対外開放の加速の措置についてより多く論じるものとなる見通しだ。これは中国経済の今年の発展の基調を打ち出すものとなるだけでなく、今後長期にわたって中国経済がハイクオリティな発展を実現できるかを决定付けるものとなる可能性もある。