中国工業情報化部(工信部) によると、年次活動計画に基づき、2018年も引き続きスマート製造に本格的に取り組む方針で、新たに100件以上の試行モデルプロジェクトを選定するという。スマート製造向けシステムソリューションサプライヤーの基準や条件を制定するとともに、原材料、設備、消費財、電子、民間用爆発物等の重点業界におけるスマート製造の推進を強化する方針だ。
『中国スマート製造「十三五」(第13次5カ年計画、2016年~2020年)』によると、中国製造業のスマート化に向けたモデル転換には2つのメドとなる時期と10項目の重要課題がある。同計画では、2025年までに製造業のスマート化に向けた「2ステップ」の戦略を掲げている。
ステップ1では、2020年までにスマート製造の発展基盤とサポート力を大幅に強化し、従来型製造業の重点分野についてはデジタル化を概ね実現、条件と基盤が整った重点産業についてはスマート化へのモデル転換を大きく進展させるとしている。ステップ2では、2025年までにスマート製造のサポート体制を概ね構築し、重点産業のスマート化へのモデル転換を実現するとしている。