中国海関(税関)総署が8日に発表した統計によると、2018年1-2月の中国貨物貿易輸出入総額は前年同期比16.7%増の4兆5200億元だった。うち、輸出は同18%増の2兆4400億元、輸入は15.2%増の2兆800億元だった。貿易黒字は3622億元と37.2%拡大した。専門家はこれについて、「春節の時期が前年と異なるため2月の数値が変動したが、貿易黒字の縮小が中国の今年の対外貿易政策の重要課題だ。今後は輸入が一段と増える見通しで、今年の中国対外貿易は全体として良好な傾向を維持する見通し」と語った。
統計によると、2018年1-2月の中国の一般貿易額は急速に伸びたうえ、比重も拡大した。一般貿易の輸出入額は前年同期比22%増の2兆6500億元で、貿易総額に占める割合は58.7%と2.5ポイント拡大した。うち、輸出額は26.8%増の1兆3900億元、輸入額は17%増の1兆2600億元だった。貿易黒字は1347億元と、4.8倍拡大した。一方で、加工貿易の輸出入額は8.7%増の1兆2200億元で、貿易総額に占める割合は27%と2ポイント縮小した。
海関総署の関係者によると、今年1-2月は中国のEU・米国・ASEAN・日本など主要市場を対象とした輸出入が増加を実現したほか、「一帯一路」沿線国向けの輸出入の伸びが全体を上回った。統計によると、1-2月の中欧貿易総額は前年同期比17.2%増の6795.9億元で、中国の貿易総額の15%を占めた。中米貿易総額は15.8%増の6277.5億元で、貿易総額の13.9%を占めた。同期の「一帯一路」沿線国を対象とした輸出入総額は21.9%増の1兆2600億元と、全体の伸び率を5.2ポイント上回った。