新年早々の北部湾の畔で、中国広核集団防城港原発2期プロジェクトの建設現場が、活況を呈した。中国の華竜1号模範プロジェクトと、英ブラッドウェルB原発プロジェクトの参考発電所である防城港原発2期プロジェクトは、世界の注目を集めている。
1万里離れたロンドンにある、中国広核集団英国法人の事務所も、多忙を極めていた。英原子力規制庁と英環境庁は2017年11月に正式に書簡を送り、華竜1号が英原子炉設計審査(GDA)の第2段階に入ることに同意した。華竜1号は英国での正式な着工に向け、重要な一歩を踏み出した。
華竜1号は中国の自主革新・集積革新・メカニズム革新の成果だ。中国の30年以上に渡る原発の科学研究・設計・製造・建設・運行の経験を踏まえた上で、国際第3世代原発技術の先進的な理念を十分に参考にし、福島原発事故の教訓を汲み取り、世界最高の安全基準に基づき設計された第3世代原発技術だ。
中国広核集団とフランス電力会社(EDF)は2015年10月に契約を締結し、英国の3大新設原発プロジェクトに正式に投資することになった。うちブラッドウェルBプロジェクトは、中国産の華竜1号技術を採用する。
中国広核集団の賀禹会長は「華竜1号を1台輸出すれば、大型旅客機200機を輸出したのと同じ効果になる。中国の設備製造5400社の海外進出を促し、中国製造と中国スマート製造の影響力を高める上で極めて重要だ」と話した。
老舗原発強国の英国への進出は、中国の産業が世界のバリューチェンのミドル・ハイエンドに向かって邁進し、若干の世界クラスの先進製造業クラスタを育成する重要な象徴となる。
賀氏は「すでに十数カ国が華竜1号に強い興味を示している。当社は一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の波に乗り、中東欧、東南アジア、西アジア、アフリカなどで迅速な事業展開に取り組む」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月10日