ブルームバーグは7日、中国の今年の国内総生産(GDP)が約13兆2000億ドルにのぼり、ユーロ圏19カ国の合計である12兆8000億ドルを上回る見通しと伝えた。ユーロ圏の昨年のGDPは、中国をわずか2000億ドル上回っていた。
スタンダードチャータード銀行駐シンガポールグローバルチーフエコノミストのDavid Mann氏は「これは経済体制、教育、ハードによる結果だ。2010年代の残された時間内に、中国は少なくとも6%の成長率を維持し、20年代に5−5.5%のペースを維持することになる。今後20年間のユーロ圏の成長率は、2%を上回ることが困難だ」と予想した。
世界2位の経済体の経済成長率が緩やかに低下しており、経済成長モデルの転換を試みている。過去の低賃金・大量輸出モデルから、よりバランスの取れた組み合わせにより、国内消費により大きな力を発揮させる。中国はこの目標を実現する上で、債務の解消や金融市場の開放など多くの課題に直面している。政府はさらに急速に進行する高齢化に対応する必要がある。国連は、2030年までに中国の人口の4分の1が60歳以上になると予想した。注目すべきは、中国が全面的に二人目の出産を認め始めたことだ。これは高齢化による各種圧力をある程度和らげるだろう。
独フォークス誌は「質が数に代わる。中国の経済成長率はやや低下しているが、ユーロ圏をはるかに上回る。高品質は中国製の代名詞になろうとしている。高速鉄道やモバイル決済などの科学技術製品は、中国経済の持続的な高度成長を促す。これは中国経済がモデルチェンジに成功したことを象徴する」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月10日