国内メディアは先ほど、工業部門が開発中の「宇宙航空機」案を報じ、域外メディアから注目を集めた。専門家によると、この技術案の先進性は、米国の現在の宇宙・地球間輸送システムや軌道上の宇宙船のはるか先を行っており、理念的には英国のスペースプレーン「スカイロン」に近い。しかしその技術の複雑さはかつてないほどであり、中国航天科工集団第三研究院長がインタビューに応じた際に発言したように、現在は主に初期の技術研究開発段階にある。
中国中央テレビの報道によると、同研究院は現在、宇宙・地球間を往復し再利用可能な「宇宙航空機」を開発中だ。この宇宙航空機は人を乗せるほか、衛星などの宇宙船を打ち上げることも可能だ。開発中の宇宙航空機は「騰雲プロジェクト」と呼ばれる。これは宇宙船打ち上げ任務を遂行し再利用できる次世代宇宙・地球間往復飛行機のことで、地上の空港から水平離陸できる。
同研究院の張紅文院長によると、これは既存のロケットの再回収方法とは異なり、一般的な空港から離陸し、宇宙船を軌道上に送り込み、宇宙輸送方法の革命をもたらす。人や物資を乗せることが可能。有人飛行では、宇宙旅行、宇宙飛行士の輸送などが可能で、乗客に快適な地球・宇宙往復体験をもたらす。貨物を乗せる際には、各種衛星を打ち上げ、宇宙船に貨物を補給し、宇宙で緊急救援を行うことができる。ユーザーの需要に応じた、タイムリーで割安な打ち上げサービスを提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月10日