全人代代表で家電大手TCL集団の董事長兼最高経営責任者(CEO)を務める李東生氏は、企業は収益性向上による成長が必要で、技術革新力を絶えず強化し、製品により高い付加価値と競争力を持たせるべきだと指摘した。その上で、TCLは一貫して新技術開発に力を入れ、印刷方式による有機ELパネルや人工知能(AI)分野で先行投資を進めてきたが、企業は将来を見据えた投資を行うべきであり、質の高い成長には欠かせないものだとの考えを示した。
■質の高い経済成長の促進、現代化された経済システムの構築、供給側の構造改革が柱
全人代代表で陝西省楡林市の市長代理の李春臨氏は、「改革に力を入れ、経済システム改革の足取りをさらに速めるべき」と指摘。財産権制度の充実化と生産要素の市場化配分に主眼を置いて、基礎的なカギとなる分野での改革で新たな進展を得る必要があると提言した。その上で、生産要素の市場化配分改革を深化するには、「破、立、降」(供給削減、 産業モデル転換・高度化推進、企業負担の軽減)の3つに注力し、各種市場主体を全面的に活性化させ、革新力と競争力を継続的に強化する必要があるとの認識を示した。