雲南大学学長を務める林文勲・代表は、「『一帯一路』建設を推進するには、国際的な生産能力協力の拡大を通じて、中国の製造業・サービス業の海外進出促進に注力する必要がある。同時に、中国西部と内陸、国境地帯の開放を拡大し、関連地域の経済発展に向け新たな成長分野を構築する必要がある」との見方を示した。
「『一帯一路』関連諸国のインフラ建設は多くの資金調達が必要とされるが、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード基金などプラットフォームの役割を充分に発揮させたうえで、多様な資金調達体系と多層的な資本市場を建設し、企業の資金不足というボトルネックを解消することが重要となる」と王一莉・委員は提起した。
昨年の海外からの対中直接投資は1310億米ドルに上り、世界2位だった。代表委員は「中国の外資導入政策は持続的に整備され、顕著な効果が上がっている。外商投資の安定成長を促すには、ビジネス環境改善などの面で努力を続け、国際的な経済貿易規則の連係を強化し、国際的に最高レベルのビジネス環境を整える必要がある」との見方を示した。