中国は紛れもなく、世界経済成長の重要なエンジンだ。国連は先ほど発表した「世界経済情勢及び展望2018」の中で、中国の世界経済成長に対する寄与度が世界一で、約3分の1を占めていると指摘した。世界の各大手機関も中国経済の成長率の予想値を引き上げており、中国の世界経済への貢献がさらに持続的に拡大すると判断した。これは中国経済の高品質成長の実現に対する、国際社会の楽観的な姿勢と自信を示している。
これは中国による「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブと、一連のマクロ経済政策によるものだ。習近平国家主席が提案すると、一帯一路はこの時代の「ホットワード」になり、さらに確かに生じている目に見える事実になった。これは世界で最も重要かつ影響力のある世界インフラ建設計画だ。グローバル化に力強い動力を注ぎ込み、新型世界貿易を構築する大きな潜在力を秘めている。
当社は一帯一路の積極的な参加者になり、その建設の中で中国企業との協力を拡大することに期待している。今年は中国の改革開放40周年で、中国は対外開放のペースを維持し、世界経済との融合度が日増しに高まっている。習主席は、中国の開放の扉が閉ざされることはないと、何度も強調している。中国の改革開放は、国際社会の重大かつ歴史的な出来事だ。私たちは、一帯一路の推進が中国の改革開放に新たな時代の中身を注ぎ、かつ伝統的なグローバル化のモデルチェンジを推進することで、これを開放的でバランスの取れた、包括的で普遍的な発展に向かわせると信じている。当社は中国の改革開放後、初めて中国で持ち株会社を設立した国際企業であり、私自身も改革開放当初に中国を訪れ、中国のプロジェクトチームを率いることができた。当社は中国の改革開放の全過程を経験し、積極的に参与し、かつ中国経済・社会の切り離せない一部になったと言える。当社は中国で3万2000人以上の従業員を持つ。昨年の中国における売上は72億ユーロに達した。中国は当社にとって2番目に大きい海外市場となっている。
40年の改革開放は、中国のビジネス環境の改善、商業ルールの規範化、商業ガバナンスの強化の過程だった。中国政府は最近、秩序ある市場進出条件の緩和を再び強調しており、外資関連法の改善に力を入れ、知的財産権の保護を強化している。ビジネス環境のさらなる改善と規範化は、中国経済が日増しに成熟している象徴になり、かつ未来志向の持続可能な国際ビジネス協力の基礎を作る。外資導入政策のアップグレード、投資円滑化の推進により、中国は外資系企業にとって魅力的な目的地であり続ける。
IoT、AI、先進的なロボット技術、ビッグデータを含むデジタル経済が、今年も中国で急成長するだろう。デジタル化は現在、成長を実現し競争力を高め、より高品質の暮らしを創る最も効果的な手段だ。習主席が昨年ドイツを訪問中、当社と中国国家発展改革委員会は協力枠組み内で、デジタル化技術革新・応用分野の協力に関する覚書に署名した。当社は「中国製造2025」戦略と「インターネット+」行動に反応し、中国と積極的に「デジタル化企業」技術とソリューションプランを共有し、中国の産業モデルチェンジ・アップグレードを支持している。当社は中国航天科工集団、河鋼集団などの企業と協力を続け、デジタル化アップグレードにコンサルティングサービスやソリューションプランを提供する。
当社は他にも、中国デジタル製造分野の研究開発及び人材育成に引き続き力を注ぎ、同時に中国のパートナーと協力し革新型発展を推進する。中国は当社にとって世界最大の研究開発拠点の一つになっている。当社は先ほど、中国法人が当社全体のロボット研究開発を主導し、清華大学と先進産業ロボット共同研究センターを建設すると発表した。当社は中国の各地方政府及び87の大学・教育機関と事業提携しており、科学研究活動と人材育成を共に展開している。
デジタル化の時代には、より誠意ある協力と価値の共同創出が必要になる。当社は中国で開放的・包括的な、相互信頼に基づく革新生態系を構築中だ。当社は中国及び世界のユーザーと社会に、次世代の革新の成果で貢献したい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月21日