中国の対アフリカ医療援助、好感を勝ち取る

中国の対アフリカ医療援助、好感を勝ち取る。

タグ:対アフリカ医療援助

発信時間:2018-03-25 10:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ピュー研究所の調査によると、多くの国で中国への好感度が増している。中国は公共医療支援により、アフリカでこの成果を手にしている。米ザ・ディプロマット誌が伝えた。

 

 中国の対アフリカ医療援助は、半世紀以上前まで遡ることができる。中国は1963年に、フランスから独立したアルジェリアに医療スタッフを派遣した。この数十年に渡り、中国の対アフリカ(医療)援助は拡大を続けている。2006年に北京市で開かれた中国アフリカ協力フォーラムで、医療や公衆衛生など、双方間の協力を拡大することが決まった。中国は同年、アフリカの健康関連プロジェクトに約3500万ドルを支出した。この金額は2014年までに、毎年約1億5000万ドルに拡大した。中国はアフリカで衛生施設を建設し、物資を寄贈し、資金・人員による支援を提供している。

 

 マラリアは中国がアフリカで予防に力を入れている疾患だ。中国は10年前にアフリカで、数十のマラリア予防・治療センターを建設した。中国は長年に渡り35のアフリカ諸国に対して、価値にして2億元以上のマラリア治療薬を援助している。中国はさらにアフリカ大陸の特定緊急医療の需要に対応している。感染性の強いエボラウイルスが大流行した際に、中国は1000人以上の専門的な医療スタッフを西アフリカに派遣し、7億5000万元の援助を提供した。

 

 エチオピアでは昨年、華人の出資による初の民間病院が設立された。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブの一環として、中国系企業はこの600床を持つ病院に3000万ドルの支援を行った。同年には遼寧省の医療企業がタンザニア政府と契約し、アフリカ最大の医療機器生産工場を建設した。アフリカで2年以上勤務した経験を持つ中国人医師の沈龍江氏(音訳)は「中国製薬メーカー及び医療機器メーカーは、(アフリカで)急成長中だ」と話した。

 

 シエラレオネ計画開発省で勤務歴を持つメルボルン大学のエコノミストは「中国の対アフリカ医療援助は、経済ではなく人道主義的な見地に基づくものだ。高い医療水準は経済発展を促す」と述べた。

 

 援助のためにアフリカを訪れた中国の医療スタッフは、数多くの課題に直面する。現地人は中国人とまったく異なる医療の観念を持ち、言葉の壁があり、文化的な差などがある。沈氏は「しかし(アフリカの患者は)中国の医師に友好的だ。しかも中国は大国であり、後進国を支援する責任がある。我々は彼らの(医療の)専門的な水準を高め、患者の生活を改善するべきだ」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月25日

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