こうした状況下で中国石油は、川上の探査・採掘事業比率の高さが大きな収益につながった。業績報告書によると、2017年は、探査・生産部門の営業利益が154億7500万元と、2016年の31億4800万元に比べ123億2700万元増え、増加率は391.6%に達した。
一方、中国石油化学は、探査・開発部門の営業収入が前年比35.9%増加したが、営業損失が459億元に93億元拡大した。2016年の川気東送管道道公司の株式売却による影響を除くと、赤字は113億元減となる。
2018年の見通しについて中国石油化学総裁の載厚良氏は、世界経済の回復が続く見込みで、中国経済が高速成長からハイクオリティの発展という新時代に足を踏み入れ、石油石化製品の消費需要が引き続き伸びると予想した。
中国石油董事長の王宜林氏も同様の判断を下し、石油・天然ガスの消費需要が全体的に増加トレンドを保つと分析。石油・天然ガスシステム改革の実施と「一帯一路」建設の進行で、資源供給源と石油・天然ガス協力が多様化し、石油製品消費税管理などの法律・法規の規範化が公平な市場環境をつくることで、企業の長期的な事業発展に寄与するとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月26日