長年の準備を経て、中国の原油先物が2018年3月26日に、上海先物取引所で上場した。これは中国初のグローバル化した先物品目だ。
世界の2種の原油先物とは、何が異なっているのだろうか。人民元建ての採用には、どのような特殊な意義があるのだろうか。中国新聞網はこれを整理した。
原油先物の上場、どのような意義が?
中国の原油先物上場の意義について、隆衆資訊は「世界最大の原油輸入国の中国の原油先物上場は、中国・アジア太平洋石油市場の需給関係を反映する価格体制の形成を促し、価格の資源配置における基礎的作用を発揮する。実体企業に効果的なヘッジツールを提供し、価格変動によるリスクの回避が可能になる」と分析した。
平安証券は報告書の中で「世界の原油先物市場を見ると、ブレント原油先物は世界の、WTI原油先物は米国の原油スポット価格を決定する基準となっている。アジア太平洋は世界最大の原油輸入地域だが、このような権威ある原油価格決定基準が不足している」と指摘した。
同報告書は「中国の原油輸入市場における地位と総合的な国力を考えると、上海で取引が始まった原油先物は、アジア太平洋の原油スポット価格のより良い決定基準になるかもしれない」と判断した。
中国証券監督管理委員会の方星海副主席は「原油先物は一つの製品革新であると同時に、開放的な措置でもある。当方は開放の面で新たな措置を打ち出す。石油先物と同じように、国際的な価格決定基準が中国の需給状況をより良く反映できるようにする。これは中国経済の発展にとって有利だ」と表明した。