米NBCは7日、「中米貿易戦争、苦しむのはカリフォルニア州のワインメーカー」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
中国に輸出されるはずだったワイン5000ケース弱が、倉庫内で2週間放置されている。カリフォルニア州のワインメーカーの関係者であるパール氏は「これは買い手がつかないからではない」と話した。むしろこの運び出されていないワインは、米中間の潜在的な貿易戦争によってすでに、(米国の)多くの産業がコントロール不能な経済の苦境に立たされていることを示している。
中国の輸入業者からは「もう少し待って欲しい」と言われたが、パール氏はもう待てなかった。「当社にとって、中国は極めて重要な市場であり、ショックを受けている」米国の昨年の対中ワイン輸出額は1億9700万ドルで、米国のワイン輸出のほんの一部に過ぎなかった。しかし業界内の専門家は、中国人消費者はまだ開発されていない(大きな)潜在力を持つと見ている。カリフォルニア州ワイン協会の会長は「これらの関税により我々の製品の競争力が落ちている。長期的な影響が生じる前に、速やかに問題を解消するよう(政府に)促している」と述べた。
中国の反撃により、米国から中国に輸出されるワインの関税は、48%から68%弱に引き上げられた。ニュージーランドやチリなど中国と自由貿易協定を結ぶ競争相手の場合、中国に輸出するワインには27%の関税しかかからず、中国の輸入業者にとって魅力的だ。パール氏は「(中国人にとっては)カリフォルニア州の代わりになるブランドを容易に見つけられる。これは我々にとって非常に危険だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月8日