日清食品がはじく中国事業での劣勢挽回のそろばん

日清食品がはじく中国事業での劣勢挽回のそろばん。

タグ:日本企業

発信時間:2018-04-13 17:08:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽中高級路線が課題に直面

実際、香港市場への上場を申請した日清食品は、ここ数年の大陸部市場での業績は振るわなかった。ブランド営業販売戦略に詳しい路勝貞さんは、「現在、中国のインスタントラーメンブランドは価格3~5元(1元は約17.0円)の中低級商品をひっさげて市場競争に参入しているが、ここ数年の消費者の健康的な食品のニーズ増加にともなって、国内のインスタントラーメンメーカーは高級路線へシフトし新商品を次々投入しているが、日清食品はこの市場で立ち止まって動けなくなり、市場シェアを徐々に奪われている」と述べた。

日清食品が今麦朗集団との10年間の提携を経てこのたび袂を分かったのは、今麦朗の低価格路線で低級市場を占拠しようとする経営戦略が日清食品の打ち出す高級ブランド路線とかみ合わなかったためだ。日清食品は提携解消にあたり、「今後は香港地区や上海といった大都市の市場を重点的に発展させる」と述べた。高級化路線は日清食品の発展の方向性となったが、現在、インスタントラーメン市場で高いシェアを誇る康師傅や統一などのライバルたちも高級化に向けて市場での配置を進めており、これまでずっと低級市場を攻めてきた今麦朗も中高級市場への参入を検討中だ。

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