英国発のアニメ「ペッパピッグ」は2015年に中国でも放送されるようになると、目を見張るほどの爆発的人気を集め、SNSなどで次々と拡散され、ネット上では社会現象を巻き起こすほどの人気となっている。また、大手企業もその人気に目を付け、ユニクロは「ペッパピッグ」と提携してベビー用Tシャツなどを発売し、ペッパピッグの版権を持つ「エンターテインメントワンUK」は、中国の企業と提携して中国市場でのビジネス拡大を加速させている。北京晨報が報じた。
まさに金のなる木 中国での17年売上高が前年比700%増
15年「ペッパピッグ」が中国で放送されるようになると、たちまち子供たちの心を鷲掴みにした。同年10月に、中国の三大動画共有サービス・愛奇芸、優酷、土豆網でも配信されるようになり、わずか一年で、再生回数が100億回を超えた。そして、それらのサイトでのペッパピッグの累計再生回数は450億回に達し、驚愕の数字となっている。
そのような爆発的人気により、エンターテインメントワンUKは一攫千金を実現した。同社が17年上半期に大きな成長を見せたのは主に中国市場でペッパピッグが大人気となっているからで、中国でのライセンスや商品の販売による収入は前年比700%増以上となった。それには、ライセンス権を取得していない商品の販売は含まれておらず、ペッパピッグはまさに「金のなる木」となっている。ある統計では、ペッパピッグの世界での売上高は年間10億ドル(約1070億円)に達し、世界の800社以上がライセンス権を取得していると見られている。