中日両政府は16日、4回目となる「中日ハイレベル経済対話」を東京で開催する。中国商務部が先般、公式サイトに掲載した声明で明らかにした。中国の王毅国務委員兼外交部長と日本の河野太郎外相が共同で「経済対話」を主宰する。
両国の関係閣僚らが参加する「中日ハイレベル経済対話」が開かされるのは約8年ぶり。今年は中日平和友好条約の締結から40周年に当たり、中日関係改善の契機になるとみられる。
「中日ハイレベル経済対話」は経済分野について話し合う閣僚級の会合で、2007年4月に立ち上げ会合が行われた。今対話の狙いは次の通り。1)両国の経済成長戦略やマクロ経済政策について話し合い、理解を深め合う。2)複数の部門(省庁)にまたがる経済協力について調整を行うほか、両国が関心を寄せる重大問題について意見交換を行う。3)重要地域と国際経済問題について政策面での意思疎通を強化し、より幅広い分野における両国間の協力を促進する。
中日ハイレベル経済対話はこれまでに2007年12月(北京)、2009年6月(東京)、2010年8月(北京)の計3回、両国の持ち回りで開催されてきたが、その後、尖閣諸島(釣魚島)めぐる対立で中断していた。