報道によると、中国が推進する巨大経済圏構想「一帯一路」をめぐる協力や貿易、投資などについても意見を交わす。日本のメディアは、日本が進める「自由で開かれたインド太平洋戦略」を踏まえ、アジアでのインフラ整備などで協力していくことなどを確認する見通しだとしている。また、トランプ米政権のよる鉄鋼、アルミニウムの輸入制限を念頭に、自由貿易の重要性をめぐり意見交換する可能性もあると報じた。
アナリストは、「中日ハイレベル経済対話」の再開は、両国による中日関係改善に向けた努力の表れであり、このところの国際貿易をめぐる緊張の緩和につなげる狙いがあると指摘する。
中国外交部の報道官は、「王毅外交部長の今回の日本公式訪問は、両国にとってトップレベルの交流と意思疎通を強化する重要な取り組みである。今回の訪問を通じて双方が相互信頼を深めるとともに共通認識を積み重ね、両国間の溝を埋めるよう努力し、中日関係の改善基調が一層強まることを願う」と表明した。
日本の外務省も経済対話の再開を好意的に受け止めており、両国の戦略的協力の強化は双方の相互利益につながるとの見方を示した。