注目ポイント3:第二の香港地区、シンガポールに?
世界の自由貿易港の現況について、国際経済研究院の桑百川・院長は、「現在、世界には自由貿易港が130ヶ所以上、自由貿易港とその機能などが似ている自由経済区域が2000ヶ所以上ある。香港地区やドイツ・ハンブルクの自由貿易港、オランダ・ロッテルダム自由貿易港区、韓国釜山自由貿易港区などはどれも自由貿易港区だ」と説明する。
遅院長によると、海南島全体が自由貿易区から自由貿易港になるプロセスは、香港地区、シンガポールのスタイルに似ている。
そして、「香港地区、シンガポールと比べると、自由貿易港の建設にしても、海南の資源からスタートするにしても、後から大きな力を発揮すると私は思う。海南省は今後、自由貿易区から自由貿易港へと急速に発展するだろう」と予測する。
また、世界の自由貿易港のスタイルを参考にすることについて、桑院長は、「海南における自由貿易港建設において、香港地区やシンガポールのスタイルだけを参考にすることはない。なぜなら、香港地区にしてもシンガポールにしても、土地の面積と地理的空間が小さく、海南とは異なる。海南の海岸線は長く、開発可能な海港資源も多い。そのため、ある国や地域のノウハウだけを参考にすることはなく、総合的に考慮し、中国の特色を発揮させ、海南の発展の位置づけにマッチさせ、その土地の事情に適した模索、建設を実施する」と説明した。