カギとなるのは、新たな時代に女性が大きく貢献しているなか、女性に対する社会観念がこれまでと変わっていないことだ。良質な教育を受け、立派な仕事を持っていても、25歳になると中国の女性は、結婚を急かされる苦境に陥っている。
未来型成長モデルに最も適しているのは女性であるため、社会が彼女たちの労働力を必要としている。一方で、中国社会が高齢化加速という問題に直面しているため、女性は結婚して子どもを産んでほしいと思われている。
中国に隣接する日本、韓国や、シンガポールも同じような問題を抱えているが、この問題がもたらした影響を解決する術は見出されていない。日本の女性には、仕事のために結婚や出産をしないという厳しい選択を強いられている。それでも、職場での女性差別が依然として存在している。
中国は、隣国が抱える問題が現実となることを避けるために、家庭と仕事の両面からの女性支援に手を入れる必要がある。企業が採用の伝統を変えると同時に、家庭での女性の地位がもっと重視されるべきだ。
結局のところ、中国人は理想的な結婚の基準を改めなければならない。女性が平然と「嫁いで」仕事と家庭のバランスを取れなければ、彼女たちの中国経済成長を後押しする潜在力は十分に発揮されないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月1日