中国観光研究院の試算によると、「五一(5月1日労働節)」連休の全国受入国内観光客は延べ1億4700万人に前年同期比で9.3%増え、国内観光収入は10.2%の871億6000万元だった。
文化・観光融合ツアーが多くの人に選ばれて連休観光の新たな目玉となり、古都、古道、文化施設、博物館などが人気を博した。
広西チワン族自治区では合浦海上シルクロード文化節が開かれ、民俗ショーや漢服展示などの文化・観光イベントが豊富なツアーとなっている。四川省では親子ツアーと博物館ツアーが人気で、4月30日には、ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪れた観光客は前年同期比33%増の延べ4万4000人、武侯祠博物館は65%増の2万2千人、杜甫草堂博物館は45%増の1万5千人だった。
都市居住が長い江蘇省張家港市民の薛剣南さんは、五一連休に家族で郊外の農村巡りに行くことを決めた。「大自然の景色をみて、子どもも農耕の面白さを感じられる」。都市の観光客が美しい農村で民俗文化を感じたいと思うようになり、農家料理を食べ、民宿に泊まり、縁日に出かける農村ツアーは年齢を問わず「五一」連休の選択肢の一つとなった。