コーチのケイト・スペード買収からわずか2ヶ月ほどのタイミングで、ライバルのマイケル・コースグループも英国の高級靴ブランド「ジミー・チュウ」を12億ドルで買収すると発表し、グローバルブランドグループへのモデル転換の方針を明らかにした。マイケル・コースの17年12月31日までの第3四半期決算では、グループの売上高は同6.5%増加して14億4千万ドルに達し、このうちジミー・チュウの寄与が1億1470万ドルだった。
注目されるのは、中国を含むアジア市場がカジュアルぜいたく品ブランドの力を入れる重点エリアになったことだ。18年第3四半期のマイケル・コースのアジア市場売上高は同42.5%増加して1億6千万ドルに達し、アジアは同グループにとって売り上げの増加幅が最も大きな地域になった。
アナリストは、「大規模な店舗拡張モデルではもはやカジュアルぜいたく品ブランドの持続的成長に対応することはできなくなり、他ブランドの買収や製品種類の充実が取り組みの重点になった」と指摘する。別のアナリストは、「複数ブランド経営のメリットを実感したタペストリーは、これからまた新たな買収取引を行う可能性がある」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月4日