中国らしいお土産
このように中国に合わせてローカライズされたことで、ネットユーザーらの想像力が掻き立てられ、多くのネットユーザーが、アリババの微博(ウェイボー)公式アカウントに、「かえるが送ってくるポストカードは、動画配信サービス・優酷を1ヶ月無料で体験できるカードやアリババの5元(約85円)券、ショッピングサイト・天猫の50元クーポン券などに変わるのでは?」、「第三者決済サービス・支付宝(アリペイ)を通して『旅かえる』をすると、クーポンがもらえたりするようになるのでは?」など、「旅かえる」の中国語版が、アリババの販売促進プラットフォームになるのではとの予想を寄せていることは注目に値する。
それらの予想にはある程度の根拠がある。アリババは最近、「中国大陸部での『旅かえる』独占配信権利を持っている阿里魚は、その商品化やマーケティングなどの分野における提携を全面的に展開し、新小売りというトレンドに乗って、各ブランドや事業者がブランド力や商品の競争力を向上できるようサポートする」との見方を示した。
阿里魚では、すでに「旅かえる」関連の提携が申し込めるようになっている。阿里魚によると、「旅かえる」は今後、淘宝化され、祝祭日・イベントに合わせてマーケティングを実施し、商品の販売権利、マーケティングの権利の販売、観光地との提携など、版権を全面的に活用してビジネスを展開する。それらが実現すれば、ネットユーザーの予想が現実となるのだ。