中国が輸入の拡大を加速している。税関の最新統計によると、中国の今年1―4月の輸入額は前年同期比11.7%増の4兆3億元だった。貿易黒字は約25%減の5068億4000万元となった。
市場参入基準を大幅に緩和
野村ホールディングス株式会社などは5月8日、中国証券監督管理委員会へ外資投資証券会社設立の申請書類を提出した。野村ホールディングス株式会社の持株比率は51%となる見込み。
銀行、証券、保険業界の外資投資比率規制の緩和、外資系金融機関設立規制の緩和、外資系金融機関の中国事業範囲の拡大、自動車など製造業の対外開放スケジュールの明示、海外資本投資ネガティブリストの早期見直し、内国民待遇にネガティブリストを加えた管理制度の全面実施など、中国は市場参入の緩和を進め、世界へさらに大きく門戸を広げる。
投資環境はより魅力的に
世界最大のインターコネクト製品メーカー、アンフェノールが浙江省海塩で手がける投資プロジェクトが4月8日に正式着工した。敷地面積60ムー、総投資額2億3千万元の工場で、主に電子デバイスや電子コネクターなどの製品の研究開発と製造を行う。「これは当社が海塩で手がける最初のプロジェクトだ。現地政府の企業に対する手厚いサポートが当社に安心感を与えた」。アンフェノールのプロジェクト責任者はこう話す。
中国は外資誘致において、以前の優遇政策から投資環境の改善への移行を終えた。世界銀行のレポートによると、中国のビジネス利便化水準は、ここ5年で順位が18ランク上がった。
中国は引続き世界資本のホットの投資先となっている。中国商務部の統計によると、今年第1四半期の全国新設外資投資企業は1万4340社で、前年同期に比べ124.7%増えた。外資使用額は2275億4千万元、うちハイテク製造業は224億9千万元に66%増加した。