中米経済貿易代表団は5月の月初めに北京で「率直かつ効率的、建設性に富んだ」協議を行ったのに続き、5月15-19日にワシントンで「前向きかつ実務的で、建設的で豊かな成果に富んだ」協議を行った。わずか半月のうちに、中米対話は佳境に入った。
現地時間5月19日、中米両国はワシントンで2国間の経済貿易協議に関する共同声明を発表した。長期に渡り中米関係を注視している複数の専門家は、「対立から対話へ、そして今回の共同声明への署名へと、一連の枠組み整備で合意したことで、中米の経済貿易協力は重要な一歩を踏み出した。今回の協議は中米両国が新型大国関係を構築する上で歴史的な出来事であり、重大で深遠な意義を持つものだ」との見方を示した。
中米の経済貿易代表団は5月3-4日にかけて北京で一連の協議を行った。その後、米国政府の招きに応じ、会場をワシントンに移して2回目の協議を行ったが、中国側からは習近平主席の特使である中共中央政治局委員の劉鶴国務院副総理が代表団を率いて協議に臨んだ。
劉鶴副総理は取材に対して、「今回の交渉の最大の成果は双方が貿易戦争をせず、お互いが追加関税をかけあうことを停止するとの共通認識に至ったことだ」とし、「これは前向きかつ実務的で、建設的で成果に富んだ訪問であり、双方は前向きで健全な中米経済貿易関係の発展に向け多くの共通認識に至った」と語った。
米ムニューシン財務長官も、「米中両国は枠組み問題について既に取り決めを行い、貿易戦争の停止に合意した」と述べた。