ここ数年、中国イノベーション能力の持続的な向上に伴い、中国と米国のイノベーション分野の協力に関する議論も次第に多くなっている。中米企業のイノベーション協力のニーズはどこにあるのか?双方がどのような形式で、どの分野で協力を進めることができるのか?先ごろ米テキサス州ヒューストンで第3回中米イノベーション・投資マッチング大会が開かれ、中米イノベーション協力を間近でみる機会があった。
大会現地では、米国企業の中国市場に関する理解と中国市場参入の熱意が印象的だった。記者の分析によると、米イノベーション企業が中国との協力を検討する要因は大きく3つある。一つ目は、中国製造。中国の製造業の強みを利用すれば、より低コストで自社の製品を市場に普及できる。二つ目は、中国市場。日増しに拡大する中国消費市場は企業の急速な成長につながる。三つ目は、中国資本。中国の投資を受け入れることが自社技術の商業応用を加速する。
ここ数年、国際的に中国のイノベーションに対する注目度は高まっており、多くの研究レポートが中米の比較を通じて中国のイノベーションの未来を分析している。中米のイノベーションの道のりは異なり、マッキンゼーグローバル研究院によると、中国のイノベーションの強みは商業応用にあり、米国の強みはコンセプト創造にあるが、両国は共に世界のイノベーショントップとしての地位を固めている。昨年の下半期時点で、米国と中国は世界のそれぞれ42.1%、38.9%の「ユニコーン企業」を有し、数の上で絶対的な優位に立った。