▽業界関係者:輸入車価格の本格的な変化は7月以降
ボルボ4S店では、車を見に来た人も多くなく、4、5人の販売員が入り口に並んでいた。販売員の韋さんは、今回引き下げられたのは関税にすぎず、「関税の10%引き下げは、自動車価格の10%引き下げを意味してはいない」と語る。韋さんによると、付加価値税や消費税でも変化はなく、関税引き下げで輸入車価格が大きく引き下げられるとは考えられない。こうした変化に比べれば、メーカーがオフシーズンに行う販促キャンペーンの方が割引幅は大きく、最高で4、5万元に達し、条件も付けられない。
韋さんのこの見方について、記者は複数の業界関係者にコメントを求めた。「ディーラーの利潤や輸送、在庫などの額が変わらなければ、自動車価格の低下幅もそれほど大きくはならない」。業界関係者らによると、輸入車総額のうち関税の占める割合は大きくない。市場で流行しているアウディの「Q7 2.0T」(低装備版)を例に取ると、輸入車の税種には関税と消費税、付加価値税が含まれ、ディーラーの利潤と輸送費も値段に加わる。関税引き下げ前の価格は75万3800元で、が関税15%に引き下げられれば、末端販売価格はおよそ71万5200元となり、元の販売価格より3万8千元引き下がることになる。
自動車関税の新措置は7月1日に施行される。テスラは即日から全面的に価格引き下げを開始しているが、業界関係者によると、多くの輸入車は、本部の指令と市場の変化を待っての動きとなる。7月からの輸入車関税の引き下げは、輸入車の販売価格を引き下げる要素となるが、どれほど引き下げられるかはまだ見守っていく必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月24日