上海が国際金融センターになるまであとどれくらいか?

上海が国際金融センターになるまであとどれくらいか?。

タグ:中国金融

発信時間:2018-05-30 17:03:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽上海が国際金融センターになるまであとどれくらいか?

上海は中国の金融センターではあるが、国際金融センターではない。それでも明らかに発展の優位性を備えている。上海交通大学上海高級金融学院の厳弘副院長(教授)は、「上海に国際金融センターを建設しようとする場合、その優位性は中国の経済規模が非常に大きいこと、中国の巨大な経済規模という支えと上海の相対的に整った市場システムが備わっていることにある。この2点は上海がさらに建設を進めて国際金融センターになるための重要な起点であり、支えになるものだといえる」と述べる。

中央財経大学中国銀行業研究センターの郭田勇センター長は、「上海のインフラおよび各種の金融取引所は比較的整っている。金融をめぐる環境全体が比較的成熟している」との見方を示す。

だがロンドンやニューヨークのような成熟した国際金融センターと比べれば、上海には引き続き発展の余地がある。

まず必要なことは対外開放レベルの向上だ。厳副院長は、「上海は金融の開放レベルが相対的に低い。これには国際機関の参入レベル、市場全体の参入レベル、オフショア業務の割合などが含まれ、ロンドンとニューヨークという世界2大金融センターに比べて弱い。今後、上海を真のグローバル金融センターにしたいなら、こうした点についてやるべきことがまだたくさんある」と指摘する。

国が打ち出した20年までに上海を中国の経済力と人民元の国際的地位に見合った国際金融センターに基本的に育て上げるとの目標達成まで、あと1年半しかない。目標を予定通りに実現することは可能だろうか。

厳副院長は、「この目標は段階的目標と最終目標の2つに分けられる。上海の最終目標はロンドン、ニューヨークと並び立つグローバル金融センターになることで、地域レベルの金融センターにとどまらない。鼎立するグローバル金融センターという目標は壮大で、短期間で実現できるものではなく、漸進的プロセスをたどる必要がある」と指摘する。

また厳副院長は、「私は20年に必ず何らかの標準に到達しなければならないとは思わない。国際金融センター建設の道をひたすら前進していけば、中国の経済規模と金融発展レベルがさらに深まり、さらに専門的になり、さらに国際化して、上海が国際金融センターになるという目標は遅かれ早かれ実現できると考えるからだ」との見方を示す。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年5月29日


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