トランプ政権の変化は、ロス米商務長官が代表団を率いて中国を訪れ、通商協議を行おうというタイミングで行われた。米国がしたことは米国に跳ね返ってくる。自国の交渉カードを増やそうとする意図にしろ、国内の有権者の支持を得ようとする意図にしろ、はたまた別の考えに基づくにしろ、勝手な振る舞いで国家の信用に傷をつけるようなことをすれば、米国は国際的な道義的立場という点でますます困った状況、受け身に回るしかない状況に陥ることだろう。
中国は米国がこれ以上衝動的に行動しないことを願うが、米国が強硬な態度をとったとしても、中国は恐れない。中国の態度はこれまでと変わりなく、貿易戦争をしようとは思わないが、貿易戦争を恐れることはない。米国のコメントについて、中国はその言葉を聞き、その行動を見る。米国が何らかの措置を打ち出せば、中国はあらゆる代償を惜しむことなく、国と国民の利益を断固守り抜く。
協議というものは、順風満帆にはいかないものではあるが、何度もひっくり返ってよいというものでも決してない。誠意をもって実務的なコミュニケーションをはかる必要がある。中国は引き続き米国の代表団と実務協議を進め、米国が共同声明の精神を踏まえて中国と向き合っていくことを願う。これは両国国民にとって最善の責任ある態度だといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月30日