現時点で、上海協力組織加盟国との貿易額は、パキスタン対外貿易総額の3割以上を占める。今後は、施設の相互接続が進み、国家間の輸送コストが下がるにつれ、パキスタンと上海協力機構加盟国との経済・貿易交流がより活発化される見通しだ。
パキスタン上海協力機構友好フォーラム主席のアシフ・ヌアル氏は、中国・パキスタン(中パ)経済回廊の建設が進んで、特にエネルギーや交通プロジェクトが早期に竣工すれば、パキスタンが「一帯一路」建設においてますます重要な役割を担うことになると話した。中パ経済回廊と上海協力機構の促進作用は、相互に働くと説明。中パ経済回廊の建設による恩恵は、中国とパキスタンに限らず、上海協力機構加盟国を含む同地域のすべての国に及ぶとの見方を示している。
また、相互接続の水準が向上し、特にグワーダル港が同地域の優良な輸出港として、上海協力機構加盟国が多数を占める内陸国家へ経済的利益をもたらすことができると分析。上海協力機構が、加盟国間の観念の相違解消とコンセンサス形成を進める議事組織で、全体をハイレベルに統一し、地域の協力・構想を話し合うことが可能としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月7日