今年以来、金融市場の対外開放の持続的な推進、人民元建て資産の魅力拡大に伴い、多くの国際投資家が元建て資産に注目し、中国債券市場の展開を加速している。域外機関の中国国債登記結算有限責任公司(以下「同社」)に対する債券売買委託規模は15カ月連続で増加している。域外投資家は中国債券市場の積極的な参加者として活力を注ぎ込み、中国の債券の流動性を高めている。
同社はこのほど、5月の債券統計月報を発表した。それによると、域外機関投資家の同社に対する債券売買委託規模は5月末現在で1兆2000億元に達し、半年未満の間に2346億元も増加し、昨年通年の買い増し規模を上回った。2017年3月より、この規模は15カ月連続で増加している。専門家は「今年に入り、金融市場の対外開放の持続的な推進、元建て資産の魅力拡大に伴い、多くの国際投資家が元建て資産に注目し、中国債券市場の展開を加速している」と指摘した。
域外機関の債券保有が拡大
月報によると、5月末までに域外機関が同社に売買を委託した債券の規模は金額にして総額52兆3200億元に達し、4月末より4952億1000万元増加した。域外機関投資家の同社に対する債券売買委託規模は5月末で1兆2087億7100万元に達し、2017年末の9741億4500万元と比べると、半年未満の間に2346億2600万元増加した。域外機関による中国債券買い増しが大幅に拡大している。